SNS相談導入のきっかけは？

SNS相談の導入の前から対面のカウンセリングも利用させてもらっていました。ただ学生の中には人と話すのが苦手な子も多く、​「対面カウンセリング」以外の選択肢を広げる目的で導入を検討しました。

導入の際に不安などありましたか？

SNS相談はLINEを使っての相談・カウンセリングを行うとうことで、学生への適切な支援になるのか不安があったのは事実です。​

ただ、日ごろ学生が使い慣れたツールであるということ、日本産業カウンセラー協会さんというしっかりしたところの対応なので、やってみないと分からないかなと思い、一度取り入れて始めてみて様子をみようと思いました。​

導入後に学生さんから反応はありましたか？

導入して3ヵ月くらいから、だんだん利用件数が増えていきました。

SNS相談の告知は、トイレの個室などプライベートな意識になれる場所に掲出したんですね。

そうすることで、春先や大型の休み明け、就職活動や新学期など心の不安が高まる時期のふとした時に不安の解消にSNS相談を利用してもらえるようになったのかなと思っています。

導入して良かったことはありますか？

何かあった時には一番信頼できる先生へ相談してほしいのですが、​学生の中には、友人関係であったり恋愛についてやアルバイト先でのちょっとした悩みとか、先生に知られたくない事もありますよね。​

そんな子にとって、SNSで相談させてもらって解決すると表情が明るくなったりとか、周りから見てても分かる反応があるのは嬉しいですね。

特に就職活動に関しては学生の不安が大きいので、学生指導だけでなく、SNS相談でもサポートがあるのは生徒の心の安心に繋がっているのかなと思います。

このような相談窓口がある事は、遠くにいる親御さんからしても安心できるようです。​

学校側には何か学びはありましたか？

教員からすると、学生からの相談がメンタルについての内容だと​、専門知識がない中での対応で言葉選びなど慎重にしなければならず、なかなか難しいと感じていました。​

そこを専門のカウンセラーの先生にお願いすることで、負担が減ったのは良かったと思います。​学生も専門のカウンセリングを受ける事ができますし。

また、SNS相談の導入によって、学生から見ての選択肢が増えたことは、特に対面が苦手な子にとってはとても良かったと思います。

学校にとって具体的な成果は感じられましたか？

SNS相談の導入後、退学者数が減少しました。学生が辞めるに至る前に、早期に問題を発見し適切な支援に繋げられることが退学防止に寄与していると思います。